体の浮腫みは呼吸で整える!!

皆さんこんにちは🐻
一般社団法人日本内臓ヨガ協会代表理事のクマ臓こと中村です🐻
今日は『浮腫みと呼吸の関係』についてお伝えします。
え?浮腫みと呼吸って関係あるの?
と思われるかと思いますが、実は大いに関係があるんです。
浮腫みとは
人間の体のおよそ60%は水分で、そのうち40%は細胞内(細胞内液)に、20%は細胞外(細胞外液)にあります。このうち、細胞外液がむくみに関わってきます。
通常、細胞外液は、血液(血漿やリンパ液)が5%、細胞と細胞の間にある水分(組織間液)が15%の割合で成り立っています。これらの水分は毛細血管を通じて行き来して、細胞に栄養を届けたり、老廃物を除去したりしていますが、通常は体内の水分の割合は維持されています。
しかし、そのバランスが崩れて組織と細胞の間に余分な水分が溜まると、浮腫みが発生します。
体の中の5つの内圧
なぜ浮腫みに呼吸が関係するのかを理解するには体の中の内圧について知っておく必要があります。
(ここからは少し専門的な話になります。内臓ヨガインストラクター養成講座でも使っているスライドです。)
体の中には5つの内圧があります。
➡頭蓋内圧・胸腔内圧・腹腔内圧・骨盤内圧・脊柱管内圧
体の勉強をされている方でも、あまり聞きなれていないワードかと思います。
この中で唯一、胸腔だけが陰圧(-)で他の4つは陽圧(+)になっています。
陰圧(-)はざっくり簡単に言うとモノを引き付ける力があります。
胸腔の力によって陽圧の部分の内部が保てている為、この胸腔の機能が低下すると・・・
・頭蓋内圧が保てず頭痛の原因になりやすい
・腹腔内圧が保てず内臓を支える要素が一つ減り、内臓下垂になりやすい
・腹腔内圧が保てずお腹ポッコリになりやすい
・骨盤内圧が保てず子宮等の骨盤内臓器の血流低下
・脊柱管内圧が保てず両足にしびれの症状
等の問題が起きやすくなります。
そしてこの内圧こそ今回のテーマにとても大事!!
浮腫みを呼吸で整える
浮腫みの解消法として様々な方法が言われています。
よく言われるのが
・第二の心臓と言われているふくらはぎをよく動かす事
・寝る時に足を少し高くして寝る事
・塩分(ナトリウム)を控える事&カリウムをよく摂る事
などが言われていますね。
リンパ液って筋肉の収縮弛緩や動脈の圧で循環をしていると思われがちですが、実はそれだけではありません。
もし筋肉の収縮弛緩で循環をしているなら、1日中座りっぱなしで足の筋肉を動かさないデスクワークの人たちはリンパ液を循環させる事ができないので、夕方になったら象の足みたいにパンパンになってしまいますよね。
もちろん夕方になると足は多少浮腫むかと思いますが、全部がたまるような事はないと思います。
筋肉の収縮弛緩で循環をさせてしまうと、筋肉が働かない瞬間にどんどんたまってしまうので動物のシステムとしては効率が悪いです。
しかし、筋肉以上に24時間365日休まない場所があります。
それが今回のテーマの「呼吸」です。
呼吸は本当に休まる事なく常に働いているので、これをうまく活用しない手はありません。
ここで先ほどの内圧が登場してきます。
胸郭の陰圧が最大限に発揮されるのがこの呼吸です。
胸郭の圧の変化によって酸素が体の中に取り入れる事ができますが、この時の
体中の圧の差の変化の時に、リンパ液も循環をするという仕組みになっています。
その為、呼吸がうまく出来ていないと圧の差の変化が少しになり、うまくリンパの循環が行われず浮腫むという現象が起きてしまいます。
臨床でみると、女性の方は非常に呼吸が浅くうまく呼吸できていない方が多いです。
理由はいくつかありますが、1つはお腹がかたい!とにかくかたい!!
(筋肉が強い・弱いではなくうまく機能していない状態です)
お腹がかたいと肋骨の動きを妨げてしまい、呼吸の邪魔をしてしまうのでお腹を緩める事が大事になります。
お腹を緩める方法
お腹がかたい人の1つの共通点として腹筋群の起始がかたいです。
ここをリリース(緩める)する事が大事になります。
そんな腹部のリリースの方法です↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ぜひ、浮腫み対策の一つに呼吸ができる環境を整えて呼吸を大切にする事を付け加えてみてください♪
足だけじゃなくて全身スッキリするかもです♪
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました\(^o^)/
